
今週はAI関連株の今後の動きを決定するエヌビディアの決算発表(水曜日引け後)に注目が集まるほか、今後の利下げ見通しを巡り金曜日に発表される1月個人消費支出(PCE)価格指数が焦点となりそうだ。マグニフィセント・セブンの中で最後となるエヌビディアの11月-1月期決算は前年同期比で大幅増収増益が見込まれているが、データデンター向けAIチップの販売動向や、中国の新興AI企業のディープシークの影響についてのファン最高経営責任者(CEO)の見解などに注目が集まる。利下げ見通しについては2月中旬に発表された1月消費者物価指数(CPI)などが予想を上回る伸びとなったことでインフレ懸念が再び強まっており、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する1月個人消費支出(PCE)価格指数に要注目となる。変動の大きい食品、エネルギーを除く1月コアPCE価格指数の市場予想は前月比+0.3%と、12月分の+0.2%から上昇が見込まれている一方、前年比では+2.6%と12月の+2.8%から鈍化が見込まれている。PCE価格指数の鈍化が確認できれば、利下げ期待が再び高まることが相場の支援となりそうだ。このほかの経済指標は2月消費者信頼感指数、1月新築住宅販売件数、10-12月期GDP改定値など。決算発表ではエヌビディアのほか、セールスフォースや消費関連のドミノ・ピザ、ホーム・デポ、ロウズ、ベストバイなど。
今晩の米経済指標・イベントは1月シカゴ連銀全米活動指数、2月ダラス連銀 製造業景況指数など。企業決算は寄り前にドミノ・ピザ、引け後にパブリック・ストーレッジ、パブリック・ストーレッジ、ワンオーケーなどが発表予定。(執筆:2月24日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ