
今週は利下げ見通しを巡り12月生産者物価指数(PPI)や12月消費者物価指数(CPI)などの物価指標に注目が集まるほか、JPモルガン・チェースなどの大手金融機関を皮切りに発表がスタートする第4四半期決算に注目が集まる。水曜日に発表される12月CPIは前月比+0.3%と11月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.8%と11月の+2.7%から上昇が予想されている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.2%と11月の+0.3%から減速が見込まれているが、前年比では+3.3%と11月から横ばいが見込まれている。火曜日発表の12月PPIは前年比+3.4%と11月の+3.0%から伸びの加速が見込まれ、前月比では+0.3%と11月の+0.4%から鈍化が予想されている。CPIなどが予想を上回る伸びとなれば利下げ期待の一段の後退が相場の重しとなりそうだ。このほかの経済指標は新規失業保険申請件数、12月小売売上高(以上、木曜日)、12月建設許可件数、12月住宅着工件数、12月鉱工業生産(以上、金曜日)など。決算発表は水曜日にJPモルガン・チェース、ブラックロック、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、木曜日にユナイテッドヘルス、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、金曜日にSLB, ステート・ストリート、リージョンズ・ファイナンシャルが発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは12月雇用傾向指数、12月財政収支など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:1月13日、14:00)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ