
今晩は12月17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米11月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。12月FOMCでは追加利下げ観測が高まっており、CMEのフェドウォッチ・ツールでは86%の確率で0.25%の利下げが予想されている。FOMCの判断に影響を与えるとみられる11月CPIの市場予想は、前月比+0.3%、前年比+2.7%、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%、前年比+3.3%と、おおむね10月分から横ばいが見込まれている。CPIが予想以上の伸びとなり、インフレの根強さを示す結果となれば、12月利下げ期待の後退が相場の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは11月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。企業決算は引け後にノードソン、アドビが発表予定。(執筆:12月11日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ