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【見通し】株式明日の戦略-プラスを確保し陽線を形成、外部環境は引き続き良好

11日の日経平均は小幅続伸。終値は32円高の39533円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり698/値下がり909。決算が好感されたソニーGが6%高。上方修正、増配、自己株取得を発表したダイフクが値を飛ばした。通期見通しの上振れ幅が大きく、大幅な増配も発表した高砂香料がストップ高。さくらネットやフジクラなど前の週に好決算が確認できた銘柄の一角に強い買いが入っており、古河電工が連日のストップ高となった。

 一方、防衛関連が弱く、川崎重工が5%を超える下落。三菱UFJ、三井住友、第一生命、T&Dなど金融株に売られるものが多かった。決算が失望を誘ったクボタ、SUMCO、日清食品などが大幅安。3Q累計で最終減益となったユニチャームが急落した。

 日経平均は小幅高。上でも下でも値幅が出ればそれが修正された。8日の米国株が上昇した割にはさえない1日であったが、クロージング・オークションに入る前では下げていたところから最終的にプラスで終えた点には、買い意欲の強さもうかがえる。ローソク足では3営業日ぶりに陽線を形成し、安値(39315円)でも5日線(39274円、11日時点)は割り込まなかった。足元では米国株の上昇に対する期待が強いだけに、日本株が大崩れする展開は想定しづらい。8日の米国では、ダウ平均が44000ドル、S&P500が6000pの節目を上回る場面があった。日経平均のきょうの終値は39533円。外部環境が良好なうちに、40000円の節目を超える動きが見られるかが注目される。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ