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【見通し】株式明日の戦略-トランプラリー期待で週間では4桁上昇、来週は一進一退か

8日の日経平均は反発。終値は118円高の39500円。FOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定され、結果を受けて米国の長期金利は低下。7日の米国ではS&P500とナスダックが上昇し、特にナスダックに強い動きが見られた。

 米国株が概ね堅調であったことを好感して、寄り付きは400円を超える大幅上昇。ただ、主力グロース株の反応が案外で、開始早々に天井をつけた後は値を消した。萎んでは幾分戻すといった動きを繰り返しながら上げ幅を縮め、13時台半ばにはマイナス転換。ただ、下げに転じたところでは、すかさす買いが入った。そこからは15時近辺まで上を試しに行き、15時以降は失速。94円高の39475円でクロージング・オークションに突入し、やや水準を切り上げ、3桁の上昇で取引を終えた。値下がり銘柄が多く、TOPIXは小幅ながら下落。グロース250指数が相対的に強く、終日プラス圏で推移した。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆2600億円。業種別ではサービス、その他金融、情報・通信などが上昇した一方、パルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品などが下落した。3Q累計で大幅な増益となったセレスが後場に買いを集めてストップ高。半面、通期の純利益見通しを大幅に引き下げた資生堂が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり632/値下がり971。川崎重工が6.1%高。昼休みに下方修正を発表して後場は売り気配スタートとなったものの、押したところで強烈な買いが入った。上方修正や増配を発表した古河電工が、場中は値が付かずストップ高比例配分。業績好調が確認できた味の素、ラウンドワン、オプテックスGが急伸した。後述するように自動車株は弱かったが、後場に上方修正と増配を発表したスズキは発表前に大きく下げていたところから、一転大幅高となった。

 一方、業績懸念と円安一服から、トヨタ、ホンダ、マツダなど自動車株が軟調。下方修正を発表し、通期の純利益見通しを取り下げた日産自動車が6%を超える下落となった。フジクラは上方修正や増配を発表して序盤では強く買われたものの、利益確定売りが一気に出てきて大幅安で終えた。ロームや太陽誘電が失望決算を発表して急落。一部報道を受けて、公正取引委員会による調査を受けていることを公表したKADOKAWAが12.8%安となった。

 日経平均は続伸。高寄りした分、失速感が出たが、それでも3桁の上昇となり、終値ではきっちり39500円に乗せた。マイナス圏に沈んだところで崩れなかったり、節目がしっかり意識されているところに、地合いの良さがうかがえる。来週はソフトバンクG、東京エレクトロン(12日、日付けは予定、以下同じ)やメガバンク3行(14日)などの決算が出てくるが、指数を見る上ではソフトバンクGと東京エレクトロンの決算反応が大きく注目される。決算発表時は大型株でも中小型株のような荒い値動きをすることが当たり前のようになってきており、これらに値幅が出れば日経平均も影響を大きく受ける。今週の日経平均は週間では大きく上昇したものの、週後半は高くなったところで気迷いムードが見られた。40000円を超えるには、最低でもどちらかが決算で強く買われることが必要になるだろう。

【来週の見通し】
 一進一退か。今週、米国の大統領選挙を経て米国の主要3指数が史上最高値を更新しており、米国株は堅調が見込まれる。米国では13日に10月消費者物価指数(CPI)、14日に10月生産者物価指数(PPI)の発表があるが、11月のFOMCでは0.25%の利下げが決定されたばかりで、順当ならこれらの物価指数はさらなる利下げに対する期待を高める公算が大きい。一方、国内は来週で主力どころの決算が概ね出そろう。週後半にかけては売買代金減少による市場エネルギーの低下が懸念される。米国株に対する期待から下値は堅いとみるものの、日経平均は節目の40000円近辺では戻り売りも出やすく、上値追いには慎重になると予想する。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ