本日のロンドン為替市場のポンドドルは、9月英小売売上高により英国の景況感を見極めることになる。
9月英小売売上高(自動車燃料含む)の予想は前月比-0.3%で8月の同比+1.0%から悪化、前年比+3.2%で8月の同比+2.5%からは改善が見込まれている。
先日発表された英9月消費者物価指数(CPI)が前年比+1.7%と、イングランド銀行(BOE)のインフレ目標2%を下回ったことで、11月7日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利下げ観測が高まっている。
英9月小売売上高が前月比ベースで予想通りに悪化していた場合は、利下げの確率を高めるため、ポンド売り要因となる。
ユーロドルは、昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会で0.25%の利下げが決定され、関係筋の話として、12月ECB理事会でも追加利下げの可能性が示唆されたことで、下値リスクに警戒しておきたい。
また、ウクライナ情勢に関しては、本日ベルリンで開催される米英独仏首脳会議での関連ヘッドラインに警戒しておきたい。
中東情勢に関しては、先日、イスラエル首相府が、「イランによるミサイル攻撃への報復計画については米政府の意見を考慮に入れるが、最終決定は国益に基づいて下す」と表明しており、引き続き関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0904ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:163.61円(10/10高値)
・ポンドドル:1.3103ドル(10/15高値)
・ポンド円:197.58円(7/31高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0778ドル(8/1安値)
・ユーロ円:161.01円(10/4安値)
・ポンドドル:1.2966ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンド円:194.32円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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