
ユーロドルのテクニカル分析では、ダブル・トップ(1.1202ドル・1.1212ドル)が完成して、最小目標値1.0790ドルが点灯している。
ECB理事会では、ラガルドECB総裁が連続利下げを示唆していること、ハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁が「利下げの可能性は非常に高く、最後ではないだろう」と述べ、タカ派のナーゲル独連銀総裁も「利下げ検討にオープン」と述べており、追加利下げは確実視されている。
注目ポイントは、声明文で、データ次第で会合ごとに判断するとの姿勢が維持されるのか否かに注目しておきたい。もし、景気下振れリスクへの警戒姿勢が示されれば、ユーロ売りに拍車がかかることになる。
また、声明文とラガルドECB総裁の会見では、12月のECB理事会への言及となる。市場は、本日と12月理事会での利下げを織り込んだいる。
中東情勢に関しては、先日、イスラエル首相府が、「イランによるミサイル攻撃への報復計画については米政府の意見を考慮に入れるが、最終決定は国益に基づいて下す」と表明しており、引き続き関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0925ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:163.61円(10/10高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0778ドル(8/1安値)
・ユーロ円:161.01円(10/4安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ