25日の香港市場は続伸か。中国金融当局が前日発表した追加の景気刺激策が、引き続き材料視されるだろう。前日に中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝行長が政策金利の引き下げ見通しを示し、資本市場支援策もあわせて打ち出したことで運用リスクを取りやすくなると予想する。24日の米株式相場の続伸も投資家心理を支えそうだ。
潘行長は24日の会見で、人民銀と中国証券監督管理委員会、国家金融監督管理総局が協力して資本市場の安定と発展を支える2つの金融政策ツールを創設したと明らかにした。一つは証券会社やファンド、保険会社向けスワップ制度。証券会社などが保有する債券、株式指数に連動するETF、CSI300指数構成銘柄を担保に、中央銀行が国債などと交換する。証券会社がこうした流動性が高い資産を売却することで得た資金の用途は株式市場への投資に限られる。もう一つの金融政策ツールは自社株買い・株式買い増し専用の再貸付制度。上場企業の自社株買と大株主による買い増しの資金を商業銀行が貸し出すよう促す。
ダウ平均が4日続伸。ハイテク株主体のナスダック総合も続伸した。「米連邦準備理事会(FRB)が速いペースで利下げを続けるとの見方が次第に強まった」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)ことが相場を支えた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、美団(03690)、金融株のAIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)、中国平安保険(02318)がそろって香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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