
今週は先行きの利下げペースの見通しを巡り、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する8月個人消費支出(PCE)価格指数が焦点となりそうだ。先週のFOMCではメンバーの金利見通し(ドットプロット)で年内あと2回(0.50%)の利下げが示唆されたが、CMEのフェドウォッチ・ツールでは年内3回以上の利下げ確率が74%となっており、市場ではより大幅な利下げ期待が高まっている。金曜日に発表される8月PCE価格指数は7月分の前年比+2.5%から+2.3%に伸びの鈍化が見込まれている。パウエルFRB議長もFOMC後の記者会見で+2.2%に低下するとの見通しを示しており、予想通りの鈍化となれば利下げ期待の継続が最高値圏で推移する米国株の支援となりそうだ。このほか8月シカゴ連銀全米活動指数、9月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、9月消費者信頼感指数、8月耐久財受注、第2四半期GDP確報値などの発表もあり、経済指標が下振れた場合はリセッション懸念が強まることにも要警戒か。企業決算はオートゾーン、シンタス、マイクロン・テクノロジー、カーマックス、アクセンチュア、コストコなどS&P500採用の8銘柄が発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは8月シカゴ連銀全米活動指数、 9月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月23日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ