
ただ、総じてみれば、現状までは18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げが行われたにもかかわらず144円手前まで買いを強めた後を受け、本日の日銀総裁会見への警戒感から141.74円まで調整が進んだ値幅を取り戻した「いって来い」の動きに過ぎない。高値を掴んだ向きや、安値を売り込んでしまった向きが引かされただけの上下ともいえる。
とはいえ前述した通り、昨日来のレンジを上抜けば、上昇にもう一段の勢いも付きかねない状態。動意につながりそうな米主要経済指標の発表予定もなく手控えも強まりそうななか、週末の調整フローでレンジブレイクして値動きが加速する展開などに留意して臨むことになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、18・19日安値の値幅の2層倍=NT計算値144.77円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、東京タイム昼頃の戻り142.77円前後。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ