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【見通し】株式明日の戦略-4万円を割り込み大幅下落、13週線までで下げ止まるかが焦点に

22日の日経平均は大幅に4日続落。終値は464円安の39599円。米国株安を嫌気して、寄り付きから3桁の下落。節目の40000円を下回って始まると、その後も売りが続いた。グロース・バリュー問わず主力銘柄の多くが大きめの下落となり、リスクオフの様相が強まった。前場のうちに下げ幅を500円超に拡大。39500円台では下げ渋ったものの、売り一巡感が出てきても戻りは鈍く、後場は安値圏でのもみ合いに終始した。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆3100億円。業種別では陸運、水産・農林、食料品などが上昇した一方、精密機器、海運、電気機器などが下落した。上期が大幅な増益となったB-R サーティワン アイスクリームが、ストップ高まで買われる場面もあるなど急騰。反面、半導体株安や決算を受けて先週大きく下げたディスコは、売りが止まらず5%を超える下落となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり236/値下がり1375。地合いの悪い中で、ホンダやNTTが逆行高。森永製菓、カルビー、江崎グリコなど食品株に資金が向かった。証券会社の目標株価引き上げや鉄道料金値上げ申請を材料に、JR九州が6%を超える上昇。鉄道株全体の評価機運が高まり、JR東日本や西武HDなどにも強い買いが入った。ほか、新事業に関するリリースが好感されたWASHハウスがストップ高まで買い進まれた。

 一方、アドバンテストやソシオネクストなど半導体の一角が大幅安。日立が商いを伴って4%を超える下落となった。TDKや太陽誘電など電子部品株が全般軟調。今村証券やアイザワ証券など、証券株が業績に関するリリースを材料に大きく値を崩した。グロース250指数が2%を超える下落となるなど新興銘柄にも厳しい流れとなる中、直近で振れ幅が大きくなっていたセルシードやシンバイオ製薬などバイオ関連が急落。セルシードは場中に値が付かず、ストップ安比例配分となった。

 日経平均は500円近い下落。25日線(40033円、22日時点、以下同じ)が節目の40000円に近かったことから、これらを明確に割り込んでしまったことで、下方向に勢いがついた。きょうの終値は39599円。まずは13週線(39217円)がサポートになるかが注目される。13週線を割り込んで下げが続いたとしても、ここから下はテクニカルの節目が多くなることから、下落のスピードは緩やかになると見込まれる。また、翌週30日~31日には日銀会合とFOMCが開催される。相場が不安定になった際には、これら中銀イベントが先行き不透明感を和らげる材料になる可能性が高い。狙っている銘柄があれば、そろそろ打診買いを入れておきたい局面だ。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ