2日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は443円高の40074円。米国株高を受けても下落して始まり、開始直後には下げ幅を3桁に広げた。しかし、39500円より下では買いが入って切り返し、早い時間にプラス圏に浮上。一転上げ幅を3桁に広げた。前場では39900円台まで水準を切り上げたところで上値が重くなり、後場のスタート直後には瞬間的にマイナス圏に沈んだ。ただ、ここで改めての買いが入ると上方向への勢いを強め、13時台には40000円台に到達。40100円台に乗せる場面もあり、終値でも40000円を上回った。TOPIXは連日で年初来高値を更新。大型バリュー株の動きが良く、グロース250指数は下落した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆5300億円。業種別では海運、鉱業、保険などが大幅上昇。下落はパルプ・紙と鉄鋼の2業種のみで、倉庫・運輸が小幅な上昇にとどまった。三菱重工業が全市場の売買代金でトップ5入りする大商いで5%を超える上昇。半面、一部メディアで損保4社が保有株を売却する方針と報じられたホンダが、引け間際に大きく崩れて下落で終えた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり864/値下がり720。米長期金利の上昇を追い風に、三菱UFJ、東京海上、第一生命など大手金融株が大幅上昇。原油価格上昇を手がかりに、INPEX、出光興産、三菱地所などに強い動きが見られた。海運株が連日で強く、川崎汽船が8%を超える上昇となって上場来高値を更新。業務提携に関するリリースが好感されたリカバリーが一時ストップ高となるなど急騰した。
一方、前日大幅安となったレーザーテックが、きょうも売りが止まらず逆行安。半導体株は序盤では弱かった銘柄も多く、ソシオネクストが下落した。上期が営業減益となったネクステージや象印マホービンが大幅安。売り出しを発表したトーエネックが10.1%安と急落した。
本日、グロース市場に新規上場したPRISM BioLabは、公開価格を小幅に上回る初値をつけた後に買いを集め、ストップ高で終えた。
日経平均は400円を超える上昇で4万円を上回った。米国株高を受けても下げて始まっているだけに、場中の動きが異様に強い。7月に入って初日にTOPIXが年初来高値を更新し、その翌日に日経平均が4万円を超えた。こうなると、多少不安定な動きが出てきたとしても、リスクオフにはなりづらい。あす3日から新紙幣が発行されるが、「お金」がクローズアップされる局面で日本株が強くなってきたことから、国内で資産運用に対する関心が高まる展開も期待できそうだ。
4万円を超えてきたことで、今年の3月22日につけた史上最高値の40888.43円を更新できるかが次の焦点になる。きょうのプライムの売買代金は概算で4兆5300億円と、ここ数日の中では高水準。ただ、史上最高値を更新した3月22日の近辺では5兆円レベルの商いが見られていた。大型株の動きが良くなっているだけに、もう一段商いが厚みを増してくるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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