
今晩の取引では寄り前に発表される5月消費者物価指数(CPI)と取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見に注目が集まる。5月CPIは前月比+0.1%と4月分の+0.3%から減速が見込まれ、前年比では+3.4%と4月分から横ばいが見込まれている。変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と4月分から横ばいが見込まれ、前年比では+3.5%と4月分の+3.6%から減速が見込まれている。FOMCでは政策金利の据え置きが確実視されているが、利下げ見通しを巡りFOMCメンバーの金利見通し(ドットプロット)や、会合後のパウエルFRB議長の記者会見に注目が集まる。CMEのフェドウォッチ・ツールでは51%の確率で年内2回の利下げが予想されているが、CPIの上振れや、FOMCが利下げに消極的なタカ派的内容となれば、利下げ期待の後退し、失望感が強まることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは5月CPI、FOMC結果公表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見など。企業決算は引け後にブロードコムが発表予定。(執筆:6月12日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ