
今週は利下げ見通しを巡り、水曜日寄り前に発表される米5月消費者物価指数(CPI)や水曜日午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。先週の欧州中央銀行(ECB)理事会では2019年以来の利下げが決定されたが、今週のFOMCでは政策金利の据え置きが確実視されている。しかし、先行きの利下げ見通しを巡り公表されるFOMCメンバーの金利見通し(ドットプロット)や、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が注目される。このほかの経済指標は火曜日に5月NFIB中小企業楽観度指数、木曜日に新規失業保険申請件数、5月生産者物価指数(PPI)、金曜日に5月輸入物価、6月ミシガン大 消費者信頼感指数 速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。ハイテク株の動向を巡っては、月曜日引け後に予定されるアップルの開発者会議に注目が集まる。決算発表はラクル、ブロードコム、クローガー、アドビなど。
今晩の米経済指標・イベントは5月雇用傾向指数など。企業決算は寄り前にオートデスク、EPAMシステムズなどが発表予定。(執筆:6月10日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ