6月に入り3日の日経平均は大幅続伸。終値は435円高の38923円。米国で長期金利が低下してダウ平均が大幅高となったことを好感して、200円超上昇して始まった。そこから一気に上げ幅を500円超に広げ、節目の39000円を上回った。9時台半ばで買いは一巡したが、萎んでも38800円台では改めての買いが入った。ナスダック安を受けて半導体株は弱かった一方、他の多くの銘柄が上昇したことで、リスク選好ムードが強まった。後場は39000円には届かなかったものの、高値圏でのもみ合いが続いた。大型株優位の様相が強まる中、グロース250指数は小幅に下落した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆1300億円。業種別では証券・商品先物、保険、海運などが上昇した一方、電気・ガス、輸送用機器、非鉄金属などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げたメルカリが急騰。反面、電力株が全般弱く、北海道電力が6%を超える下落となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1025/値下がり563。米国では長期金利が低下したものの、三菱UFJやみずほFGなど銀行株が大幅上昇。株高の中で野村HDや大和証Gなど証券株が騰勢を強めた。名村造船が商いを伴って10%を超える上昇。TDK、太陽誘電、村田製作所など電子部品株の動きが良かった。株主優待の導入を発表したリフトラブが急騰。アイズとの業務提携が好感されたジオコードがストップ高となった。
一方、半導体株が嫌われており、ソシオネクストやディスコが大幅安。認証不正を巡って国交省が立ち入り検査に入ると伝わったトヨタやホンダが売りに押された。電線大手の古河電工やフジクラが大幅安。決算が失望を誘ったトリケミカルやはてなが急落した。
日経平均は大幅高。高値(39032円)では39000円を上回った。半導体株はさえなかったし、トヨタやホンダは後場に値を崩したが、これらが指数にネガティブな影響を及ぼすことはほとんどなかった。売買代金上位を見ると下落銘柄は結構あるのだが、それで日経平均が400円超上昇したとなると、売りづらさが意識される。TOPIXは節目の2800pを上回る場面があり、3月につけた年初来高値(2813.22p)が射程圏内に入ってきた。きょうの日本株の動きは非常に強かった。間を置かずに日経平均は39000円、TOPIXは2800pの節目を終値で上回ることができるかに注目したい。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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