
ただ、昨日発表の同卸売物価指数に強めな部分が散見されたことでドル買いが先行した後だけに注意も必要。さらに昨日、前回3月分に下方修正が入ってことでドル売りに転じた経緯もあり、強弱いずれの部分に対しても、市場が神経質になっていることがうかがわれる。
本日は同時に4月米小売売上高の発表もあり、物価動向と同様に金融政策を決定する上で重視される景況を判断するためのポイントである消費動向を示す注目材料。CPIと強弱の方向性がそろってドル高・ドル安が加速したり、強弱が交錯して荒っぽく上下したりする展開も視野に入れて臨みたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、4月29日から5月3日の下落幅に対する61.8%戻し157.00円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、5月3日から14日の上昇幅に対する38.2%押し154.88円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ