9日の香港市場は上値の重い展開か。米ボストン地区連銀のコリンズ総裁が8日、需要とインフレ圧力を抑制するには想定以上に長く金利水準を高く維持する必要があるとの見方を示したことを受け、利下げ開始時期が遅れるとの懸念が相場の重しとなりそうだ。
一方、中国ではきょう、4月の貿易統計が発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。市場コンセンサス予想(米ドル建て)は輸出総額が1.5%増、輸入総額が4.8%増。また、週末には中国の物価統計や金融統計の発表も控えている。
8日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均は小安く始まったが、172.13米ドル高(+0.44%)で終了。昨年12月以来の6連騰を記録した。ナスダック総合は続落、S&P500はほぼ横ばいだった。米10年債利回りが上昇し、ウーバーやインテルなどのハイテク株の一角が下落したものの、来週に注目の米4月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、センチメントは引き続き良好だった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)がいずれも香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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