7日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は599円高の38835円。東京市場が4連休の間の米国株が強い動きとなったことを受けて、寄り付きから400円近い上昇。開始直後には上げ幅を600円超に広げ、38800円台に乗せた。買い一巡後にはいったん値を消したが、38500円付近では改めての買いが入った。
10時台半ば辺りからはじり高の展開。ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどの主力銘柄が上昇をけん引した。引けにかけては再び38800円台に到達。大引けが後場の高値となった。TOPIXは前場に下げに転じる場面があったが、すぐに切り返した後は堅調に推移し、こちらも大引けが後場の高値。休場の間に米国の長期金利が大きく低下したことから新興銘柄を含めてグロース株の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇となった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆6800億円。業種別では証券・商品先物、機械、その他製品などが上昇した一方、医薬品、倉庫・運輸、ゴム製品などが下落している。決算や中期経営計画の公表が好感された中部飼料が後場急騰。半面、今期が大幅な減益計画となったスズデンが後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1116/値下がり487。国内ユニクロの4月月次が良好であったファーストリテイリングと、米金利低下や米国株高が強い追い風となったソフトバンクグループがともに3%台の上昇。東京エレクトロンが5.2%、レーザーテックが4.2%高、ディスコに至っては8.9%高と、半導体株が派手に上げた。証券会社が投資判断を引き上げた野村HDが急伸しており、他の多くの証券株にも買いが波及。1Qが営業黒字となったブロードバンドタワーがストップ高まで買い進まれた。
一方、米パラマウントに買収を提案したとの観測が報じられたソニーグループが3%近い下落。三菱商事や住友商事など商社株の一角が利益確定売りに押された。全体がリスクオンに傾斜する中、住友ファーマや第一三共などディフェンシブ系の銘柄には大きく売られるものも散見された。アルインコやTOAが決算を材料に大幅安。米長期金利の低下を嫌気して、コンコルディア、西日本FG、東京きらぼしFGなど地銀株が軒並み安となった
日経平均は大幅上昇。米4月雇用統計が米長期金利の低下要因となったことがまずポジティブ。それに伴いドル安・円高が進行したが、日本株が開いていないところで派手に動き、きょうの朝方には154円近辺と、特段警戒感が高まらない水準に落ち着いていた。「どうぞ日本株を買ってください」とお膳立てが整った中、主力大型株が存在感を示して、指数も値幅を伴った上げとなった。
終値(38835円)では25日線(38779円、7日時点)を上回っており、ここからすぐに39000円台に乗せられるようなら追随買いが入りやすくなる。一方、4月中旬は戻り局面で25日線が抵抗となっただけに、もたつくようだと売りに押されやすくなる。あすはトヨタが後場の取引時間中に決算を発表予定。足元で為替の値動きが荒くなる中、決算を受けてどう動くかは大きな注目を集める。同社の反応が全体を刺激する可能性もあるだけに、日本株買いに弾みをつける役割を果たしてくれることを期待したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
読む前にチェック!最新FX為替情報
読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!
最新FX為替情報
- スプレッド
- 始値比
- H
- L