東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は87ドル高の37903ドルで取引を終えた。FOMCでは大方の予想通り政策金利は据え置かれた。パウエルFRB議長が記者会見で次の一手は利上げではないだろうと発言しており、10年債利回りが低下。ダウ平均は上げ幅を500ドル超に広げる場面があった。ただ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が弱く、終盤にかけては急失速。S&P500とナスダックはマイナス圏に沈んだ。
米長期金利の低下を受けて、為替市場ではドル安・円高が進行。ただ、157円台で推移していたところから一時153円台に突入するなど振れ幅が大きくなっており、介入が入ったとの見方が浮上している。足元では155円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて245円安の37965円、ドル建てが230円安の37980円で取引を終えた。
米10年債利回りは低下したが、ナスダックは下落で終えた。米半導体株の大幅安や為替の急変動は警戒材料となる。あす3日には米国で為替や米金利を刺激しやすい4月雇用統計が発表される。CME225先物は下振れスタートを示唆しており、日本株は4連休を前にリスク回避の売りに押されると予想する。米金利が低下する中でも半導体株は買いづらい。また、NY原油が1バレル=80ドルを割り込むなど大きめの下げとなっており、市況関連も買いづらい。パウエルFRB議長の会見内容がマーケットフレンドリーであったことから安寄り後の売り圧力は限定的とみるが、決算発表銘柄以外は売り買い自体が手控えられるだろう。場中はマイナス圏でのもみ合いに終始すると予想する。日経平均の予想レンジは37800円-38200円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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