東京市場は不安定な展開か。米国株は下落。ダウ平均は375ドル安の38085ドルで取引を終えた。メタ・プラットフォームズが決算で急落したことや、10年債利回りが4.7%台に乗せるなど長期金利が上昇したことが嫌気された。ただ、一時700ドル超下げたところからは値を戻して終えた。ドル円は足元155円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて55円高の37665円、ドル建てが85円高の37695円で取引を終えた。引け後に決算を発表した銘柄では、時間外でアルファベットが急騰しており、マイクロソフトが大幅高、一方、インテルが急落している。
日本株はきのうの時点でメタの時間外の急落から米国株の下落は織り込んでいる。時間外で強く買われている銘柄もあることから、米国株安に対するネガティブな反応は限定的だろう。CME225先物からはプラススタートも期待できる。
ただ、米国の長期金利が上昇したことと、これに伴い円安(ドル高)基調が続いている点は懸念材料。日銀金融政策決定会合の結果を受けたドル円の反応が大きく注目される。円安にブレーキがかかるようなら良いが、円安に弾みがついた場合には、介入への警戒から三連休を前にリスク回避の売りが強めに出てくる可能性がある。一方、下に値幅が出れば出たで、引け後の植田総裁会見が反転材料になるとの期待から押し目買いが入る展開も想定される。前場は日銀会合を前に様子見姿勢が強まり、後場は値動きが荒くなるだろう。日経平均の予想レンジは36900円-38200円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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