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【見通し】株式明日の戦略-大幅高も後場は失速、TOPIXは25日線を上回る

8日の日経平均は大幅反発。終値は354円高の39347円。先週末の米国株が市場予想を上回る3月雇用統計を受けて強く買われたことを好感して、寄り付きから400円近い上昇。大型半導体株が上昇をけん引して前場では上を試しに行き、高いところでは600円超上昇して39600円台に乗せた。

 前引けでは39500円を上回ったが、後場は前引けから水準を切り下げて始まると、一度も39500円を上回ることができなかった。一方で、萎んでも39200円を下回ったところでは盛り返しており、39300円近辺でもみ合う時間が長かった。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆0600億円。業種別では輸送用機器、証券・商品先物、石油・石炭などの動きが良かった。下落は鉱業と空運の2業種のみで、繊維が小幅な上昇にとどまった。内閣府からの大型案件落札など好材料が複数あったQPS研究所が、一時ストップ高となるなど急騰。半面、月次指標が失望材料となったyutoriが、一時ストップ安となるなど急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1226/値下がり383。ソシオネクストやディスコなど半導体株の一角が大幅上昇。全市場の売買代金ランキングではソシオネクストが1位、ディスコが2位となった。ほか、売買代金上位銘柄では東電HD、三井E&S、小林製薬などに強い動きが見られた。上方修正を発表したキユーピーが急騰し、同業のケンコーマヨネーズにも買いが波及。1Qで上期の利益計画を超過した岡野バルブ製造が場中は値が付かずストップ高比例配分となった。

 一方、前の週に原油高を手がかりに強く買われていたINPEXが逆行安。決算を発表した安川電機は上昇して始まったものの、買いが続かず下落で終えた。月次が嫌気されたコメ兵HDが大幅安。瑞光が決算を材料に急落した。

 本日、グロース市場に新規上場したイタミアートは、高い初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は大幅高。ただ、39600円台まで上昇する場面があったものの、後場に入ると上げ幅を縮めた。このところは5日線(39480円、8日時点)を上回ってくると上値が重くなっており、きょうもそのような動きとなっている。

 一方、TOPIXは日経平均と似たチャート形状ではあるものの、終値(2728p)で5日線(2716p)と25日線(2726p)を上回った。日経平均は5日の下げ分(781円安)の半分以下の上昇(354円高)であったのに対して、TOPIXは5日が29p安、きょうは25p高で、ほぼ下げ分を埋めている。また、こちらは5日線が下落から上昇に転じている。

 きょうは半導体株が買われており、日経平均優位のような印象もあったが、実際は日経平均が0.91%高、TOPIXが0.95%高とTOPIXの方がパフォーマンスが良かった。不安定な地合いでは値さが株の値動きは荒くなりやすく、今週は指数寄与度の大きいファーストリテイリングの決算発表も控えている。日経平均だけを見ているとノイズに惑わされることも多くなりそう。一足先にチャートが改善してきたTOPIXが、水準を切り上げていけるかどうかが注目される。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ