休場明け5日の香港市場は続落して始まるか。前日の米株式相場が、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを先送りするとの見方から下落した流れを引き継ぐと予想する。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が4日、インフレが長引くなら利下げが不要かもしれないと発言したと伝わった。FRBが重視する3月の米雇用統計の発表を5日に控え、持ち高調整の売りも重荷となりそうだ。
もっとも、米長期金利の上昇が一服したことでハイテク株を中心に買い直しが入り、相場を下支えする展開がありそうだ。4日のNY債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.03%低い4.31%で終えた。
4日のNY株式相場はダウ平均が4日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。中東の地政学リスクの高まりを背景にNY原油先物が昨年10月以来となる86米ドル台まで上昇し、インフレ長期化懸念を強めた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国ネット通販のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)、新エネルギー車のBYD(01211)が香港終値を上回った半面、金鉱株の紫金鉱業集団(02899)、銀行株の中国銀行(03988)が下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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