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【見通し】ロンドン為替見通し=3月サービス部門PMI改定値とECB理事会議事要旨に要注目か

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、3月のユーロ圏サービス部門PMI改定値、2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(3月7日分)に注目する展開となる。

 3月のECB理事会では、政策金利が予想通りに据え置かれたものの、インフレ見通しは下方修正し、想定よりも早く鈍化していることが確認された。
 ラガルドECB総裁は、理事会後の記者会見で、「今回の理事会では、利下げについて議論しなかった。ただインフレ率がECBが目標とする2%まで低下するという十分な情報が得られるという条件の下、制約的スタンスの縮小を巡る討議を開始するところだ」と述べた。そして、4月のデータを見極めて6月のECB理事会での利下げ開始を示唆した。

 昨日発表された3月のユーロ圏HICP速報値は前年比+2.4%まで低下していたことで、4月11日のECB理事会での利下げ開始の議論が予想されるため、3月理事会議事要旨での利下げの条件などを見極めたい。

 昨日、デコス・スペイン中銀総裁が、「われわれは来週議論し、前回会合以降に起きたことについて全員のビジョンを共有することになる。結論がどうなるか目にすることになるが、現時点で自分の中心シナリオは、6月が初回の利下げに実際なり得るというものだと思う」と述べた。6月理事会での利下げ開始は、ECB政策委員の大半がこれまでに示唆している時期と一致するが、来週11日の会合も選択肢だと主張するハト派委員もいることで、3月インフレ率の低下を受けて、予断を許さない状況が続くことになる。

 先日発表された3月の仏・独・ユーロ圏・英の製造業PMI改定値は上方修正されており、本日発表される3月サービス部門PMI改定値が上方修正されていた場合、ユーロとポンドは底堅く推移する可能性に留意しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0917ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:165.35円(3/20高値)
・ポンドドル:1.2717ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:192.94円(ピポット・レジスタンス2)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0725ドル(4/2安値)
・ユーロ円:163.52円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2540ドル(4/1・2安値)
・ポンド円:191.00円(日足一目均衡表・転換線)



(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ