3日の日経平均は大幅反落。終値は387円安の39451円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり807/値下がり791と、日経平均が大きく下げる中で値上がり銘柄は多かった。米国で10年債利回りが上昇したことを手がかりに三菱UFJや三井住友など銀行株が堅調。三井住友はノンバンクのリテール事業を再編するとの日経観測も支援材料となった。原油高を受けてINPEXや石油資源開発が大幅上昇。月次が好感されたサイゼリヤ、F&LC、良品計画が買いを集めた。業種では東電HDや北陸電力など電力株が強く、北海道電力が7.6%高と派手に上昇した。
一方、アドバンテスト、ソシオネクスト、ディスコなど半導体株の一角が軟調。太陽誘電やニデックなどハイテク株が総じて弱かった。全体の地合いが悪化する中、今年に入って人気化した三井E&Sやさくらネットが手じまい売りに押された。上期の決算を発表した霞ヶ関キャピタルは強く買われる場面もあったが、終わってみれば5%を超える下落。月次が失望を誘ったファーストリテイリングが3.3%安となり、一銘柄で日経平均株価を約154円押し下げた。
日経平均は大幅安。月曜、火曜は押したところで25日線(39774円、3日時点、以下同じ)がサポートとして機能したが、きょうは大幅ギャップダウンスタート。寄り付きから25日線を大きく下回り、あきらめムードが広がった。米国株も経済指標や要人発言が売り材料になることが増えており、今は流れが良くない。週末の米雇用統計を消化するまでは、不安定な状況が続くだろう。
3月中旬に押した際の直近安値が38271円(3/12)で、これを下回ってしまうとチャートの形状が大きく悪化する。逆に深押しすることなく切り返してくれば、調整終了を期待した買いが入りやすくなる。39000円を割り込むと見切り売りが加速する展開も想定されるだけに、あすは反発してほしいところ。終値(39451円)で25日線を明確に割り込んだのは印象が悪い。ただ、過去の調整局面でも割り込んでいないわけではなく、割り込んだ後に大崩れを回避して、新たな上昇が始まっている。きょうあすと底堅く推移できるかどうかが、4月相場を大きく左右することになりそうだ。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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