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【見通し】NY為替見通し=円安地合いは継続、米PMIも50下回らない限りはドルは堅調か

本日のNY市場でドル円は堅調地合いを維持するか。一昨日の日銀政策決定会合、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と大きなイベントを通過した。日銀は17年ぶりの利上げ、FOMCのドットプロットでは年内3回の利下げ予想が維持された。しかし、本日の東京時間では150.27円まで円高・ドル安が進んだものの、その後は一転買い戻しが入り151円台を回復している。日経平均も再び最高値を更新するなど、市場のリスク選好の円安トレンドが変わらないことが改めて示されている。また、欧州圏の製造業・購買担当者景気指数(PMI)の悪化や、スイス中銀の予想外の利下げで、ドルが対円以外でも買われやすい地合いになっている。

 日銀の今後について本日の日経新聞では、追加利上げの3つのシナリオ(10月・7月・25年以後)をあげているが、利上げを煽り円安に歯止めがかかることもほぼなく円安は続いている。円安の流れはリスク選好の動きだけでなく、昨年末に神田財務官が「一般論として日本に魅力がなければ(円は)下がるに決まっている」と発言したように、賃上げや利上げにもかかわらず実質賃金が上昇せず、経済回復もままならない状況の円安もあることで、簡単に円安を止めることはできないだろう。

 本日は、米国から3月のPMI、前週分の新規失業保険申請件数及び失業保険継続受給者数、ほか複数の経済指標が発表される。PMIは製造業、サービス業、総合ともに2月よりも低下するとの予想になっているが、いずれも景況の強弱を判断する節目50を超える予想になっている。上述のように、本日発表された独仏ユーロ圏の製造業PMIがそれぞれ50を下回り、予想よりも悪化していることを考えると、米PMIが予想を下回った場合も50を維持できれば、欧米の景況感の違いからドルが大幅に弱含むのは難しそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円は、2022年10月21日高値151.95円、その上は1990年7月6日高値152.30円。

・想定レンジ下限
 ドル円は、本日の安値150.27円。


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ