NYタイムは、4会合連続の政策金利据え置きが予想される欧州中央銀行(ECB)理事会の影響をこなしつつ、明日に2月米雇用統計の発表を控えるなか、米雇用関連指標への反応をうかがう展開が予想される。ECBについては終了後のラガルドECB総裁の発言内容を吟味することになるか。
序盤発表の2月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)の数字を眺めつつNY入りを迎え、米失業保険関連の発表を注視することになる。今回の数字の強弱は遅行指標である2月雇用統計の結果に直接影響するわけではないが、同イベントを前にしたムードを左右する要因になるとみる。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による上院銀行委員会での証言も予定されているが、基本的に昨日の下院金融サービス委員会における証言内容を踏襲した内容になるだろう。質疑応答への返答内容が為替ほか金融市場の振れにつながる展開には一応留意しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、2月12日安値148.93円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、昨年12月28日から今年2月13日の年初来高値までの上昇幅の38.2%押し146.83円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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