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【見通し】株式明日の戦略-大幅安スタートも横ばいで終了、日本株の強さが際立つ

6日の日経平均は小幅続落。終値は6円安の40090円。米国株の大幅安を嫌気して、300円超下げて始まった。ただ、寄り付き直後を安値に切り返す展開。39700円台からスタートし、早々に39900円台まで戻した。40000円近辺では強弱感が交錯し、前場では40000円を上回ってくると戻り売りに押された。後場に入ると40000円より上が定着してきたが、プラス圏に浮上したところでは再び強弱感が交錯した。引けにかけてはプラス圏とマイナス圏を意識して、小幅な下落で取引を終了。値上がり銘柄は多く、TOPIXは開始早々にプラス圏に浮上すると、その後はじり高基調が続いた。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆1200億円。業種別では鉱業、繊維、電気・ガスなどが上昇した一方、海運、精密機器、電気機器などが下落した。三井E&Sが一時ストップ高となるなど急伸。売買代金はレーザーテックを上回り、全市場でトップとなった。半面、1Qが営業減益となったフジ・コーポレーションが大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1200/値下がり401と値上がりが圧倒的に多かった。米国株安を受けて半導体株には弱く始まった銘柄が多かったが、アドバンテストやSCREENはプラス転換から上げ幅を広げており、SCREENは3%を超える上昇となった。川崎重工や三菱重工など重工系の銘柄が大幅上昇。月次が好感された三陽商会が急伸した。ツムラが製品値上げに関する報道を材料にストップ高。オアシスマネジメントが大株主に浮上したことが判明したアインHDもストップ高と、好材料のあった銘柄には資金が殺到した。

 一方、レーザーテック、ディスコ、ルネサスなど半導体関連の多くが大幅安。米アップルの中国販売減速が伝わったことから、TDKや村田製作所など電子部品関連の一角が売りに押された。川崎汽船など海運大手3社がそろって下落。下方修正を発表したダイサンや、1Q決算が失望を誘ったエイケン工業が値幅を伴った下げとなった。

 日経平均は下落したが、日本株全体を見ればきょうは非常に強かった。ダウ平均の400ドルを超える下落を受けてもプライムの値上がり銘柄は1000を超えており、良い意味で米国と距離を置けている。本日米国ではパウエルFRB議長の下院議会証言が予定されており、同氏の発言から3月FOMCで出てくる内容を読み解くことになる。内容次第では米国株の振れ幅が大きくなる展開も想定される。

 最近出てきた米国の経済指標は市場予想を下回るものが多く、米国の長期金利も低下傾向にある。だからといってFRBが利下げに前のめりとなっていないところが悩ましいところだが、米金利が派手に上昇しなければ、議長の発言が米国株安を招いたとしてもネガティブな反応は一時的にとどまるだろう。逆に、今回はともかく、次回FOMCでの利下げを示唆するような発言が出てくれば、米国株のリスク選好ムードが高まる展開が期待できる。日本株は米国株が下落すればきょうのように耐性を示し、上昇すればその流れにしっかり乗れる公算が大きい。日経平均はきのうきょうと終値では40000円を上回っているだけに、あすはここから上を試す動きが見られるかに注目したい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ