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【見通し】株式明日の戦略-4万円より下での買い意欲を確認、TOPIXの上昇に安心感

5日の日経平均は3日ぶり小幅反落。終値は11円安の40097円。米国株安を受けて、寄り付きは200円を超える下落。39800円台からスタートして開始直後に40000円台まで戻したものの、アドバンテストを中心に半導体株が弱く、売り直されて下げ幅を広げた。ただ、39800円台まで水準を切り下げたところでは売り圧力が和らいだ。半導体株が売られる一方で、循環物色への期待から値上がりに転じる銘柄がじわじわと増加。TOPIXは10時台半ばにプラス圏に浮上した。

 後場に入って早々に日経平均もプラス転換。そこから上げ幅を3桁に広げたが、40200円台に乗せると上値が重くなった。それでもしばらくは高値圏で推移したが、終盤にかけては失速してマイナス転換。大きく崩れることはなく、終値で40000円は上回った。TOPIXは終盤にやや萎んだものの、後場はプラス圏をキープし続けた。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆1000億円。業種別では建設、証券・商品先物、鉱業などが上昇した一方、倉庫・運輸、サービス、不動産などが下落した。上方修正を発表した日本ラッドが、場中は値が付かずストップ高比例配分。半面、株式の売り出しを発表した三洋貿易が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり931/値下がり670。配当方針の変更と大幅な増配を発表した大林組が20.6%高。ストップ高まで買われる場面もあり、同業の鹿島、大成建設、清水建設にも強い買いが入った。さくらネットが全市場の売買代金トップ5に入って2桁の上昇率となったほか、三井E&Sがストップ高。前日引け後に日経平均の銘柄入れ替えが発表されており、ソシオネクスト、ディスコ、ZOZOの新規採用、宝HD、住友大阪セメント、大平洋金属の除外が決まった。採用銘柄の中でZOZOとディスコが大きく上昇した。

 一方、除外銘柄の中で宝HDと大平洋金属が大幅安。半導体株が嫌われており、アドバンテストが2.6%安と大きめの下落となった。米国で長期金利が上昇したことから、東京建物や住友不動産など不動産株が全般軟調。DeNA、バンナム、スクエニ、コーエーテクモなど、ゲーム株に弱い銘柄が多く散見された。ほか、上期決算を受けて内田洋行が急落した。

 日経平均は上げ下げあって小幅な下落。後場に動きが良くなっただけにプラスで終えてほしかったが、節目の4万円は上回った。4日の米国では3指数が下落したが、エヌビディアは大幅高となった。これを受けて奮起が期待された国内半導体株はアドバンテストが弱く、指数の押し下げ役となった。しかし、日経平均は大崩れすることなく、TOPIXは上昇した。ベア派からすれば、どうすれば日本株が大きく下げるのか見当がつかない状況となっている。

 きょうは大林組の急騰を材料に建設株が派手に上げたが、3Qの決算発表が一巡した後も、企業の前向きな変化に関するニュースが結構出てきている。ニュースに対する株価の反応も良く、こういった動きが多く見られれば、自然と物色にも広がりが出てくる。ここからは、6日にパウエルFRB議長の下院議会証言、7日にECB理事会、8日に米2月雇用統計の発表があり、海外が慌ただしくなってくる。国内もメジャーSQ週で、色々と気を揉む材料は多い。きょうの日経平均は下落したものの発射台が低く、ローソク足では陽線を形成した。あすはきょうの安値39840円を下回ることなく推移できるかが注目される。下回らず4万円より上で値固めが進むようであれば急落に対する警戒が後退し、週後半にかけてもう一段上を試しに行く展開が期待できる。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ