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【見通し】株式明日の戦略-伸び悩むも3桁の上昇、39000円も通過点か

26日の日経平均は続伸。終値は135円高の39233円。休場の間の米国株が強かったことを受けて、寄り付きから200円を超える上昇。39300円台に乗せた。ただ、半導体株の多くが早々にマイナス圏に沈んだことから、高く始まった後は伸び悩んだ。上げ幅を縮めた後、10時台にはいったん盛り返し、前場は寄り付きに近い水準で終えた。一方、後場は動意が乏しくなる中、緩やかに上げ幅を縮小。3桁の上昇ではあったものの、大引け間際に安値をつけた。グロース250指数が2.9%高と相対的に強い動きを見せた。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆1100億円。業種別では医薬品、精密機器、銀行などが上昇した一方、海運、鉱業、パルプ・紙などが下落している。株主優待の導入を発表した楽天銀行が急伸。半面、株式の売り出しを発表したフォースタートアップスが大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり838/値下がり757。大手商社の三菱商事や三井物産が上場来高値を更新。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが保有比率を引き上げたと伝わったことが買い材料となった。経営統合観測が報じられたドラッグストア大手のウエルシアとツルハがそろって急騰。熊本でTSMCの工場が開所したことを材料に九州電力や九州FGが人気化し、熊本で賃貸マンションを展開するグッドライフカンパニーがストップ高となった。グロース銘柄に資金が向かう中、AI insideやラボロAIなどAI関連銘柄がストップ高まで買い進まれた。

 一方、レーザーテック、SCREEN、東京エレクトロンなど半導体株が軟調。川崎汽船など海運大手3社がそろって下落した。23日の商品市場でNY原油が大きめの下げとなったことから、INPEXや石油資源開発が売りに押された。ソニーGが2%を超える下落。売り出しを発表したやまみが大幅安となった。

 日経平均は主力大型株の多くが弱く、ローソク足では陰線を形成。それでも一度もマイナス圏に沈むことなく3桁の上昇で終えた。三連休明けかつ、先週金曜に大きく上昇しただけに、人気どころの銘柄の動きが悪ければ、利食い売りが急がれても不思議はなかった。しかし、市場は半導体株の下落を冷静に消化した。こういった動きが見られているうちは日本株は強い。東証プライムの売買代金は5兆円を超えており、高水準の商いが継続している。39000円も通過点となる公算が大きい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ