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【見通し】ロンドン為替見通し=BOEやECB高官の講演に要注目か

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁とストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁の講演に注目する展開となる。
 ポンドドルはブリーデン英中銀(BOE)副総裁とピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演でのベイリーBOE総裁の議会証言「市場が織り込む年内の利下げ見通しは理不尽なものではない。当局は利下げを開始する前にインフレ率が目標の2%に達するのを待つ必要はない」に対する見解を見極める展開となる。

 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁は、今後数カ月で物価上昇率が予想外に急低下した場合は、早期利下げ開始と述べていた。しかし、今週末に発表される2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値への警戒感が高まっていることで、インフレ動向への見解に要注目となる。

 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、今年の夏より前にECBが利下げを行う可能性は低い、との見解を示していた。本日の講演でも同様の見解が予想されるが、2月のユーロ圏HICPへの言及にも注目しておきたい。

 ブリーデンBOE副総裁は、「さらなる利上げが必要となる懸念が和らいできた」と述べていたが、利下げ開始時期への言及に注目しておきたい。

 ピルMPC委員は、先日「利下げが可能になる時期は、インフレ率の低下を確実にするためには、まだ先のこと」と述べており、本日の講演でも、同様の見解が予想されるものの、変化があった場合には警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0898ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:163.47円(2/22高値)
・ポンドドル:1.2709ドル(2/22高値)
・ポンド円:191.51円(ピポット・レジスタンス2)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0762ドル(2/20安値)
・ユーロ円:162.20円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2507ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンド円:189.58円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ