本日のロンドン為替市場のユーロドルとポンドドルは、2月の仏・独・英・ユーロ圏の製造業・サービス業PMI速報値を見極める展開となる。
英国の国内総生産(GDP)は、2023年第3四半期と第4四半期の2四半期連続してマイナス成長を記録して、テクニカル・リセッションに陥っており、2月英製造業PMI速報値(予想:47.5)や2月英サービス部門PMI速報値(予想:54.1)などで、2024年第1四半期の景況感を見極めることになる。
ユーロ圏やドイツ経済もリセッション(景気後退)に陥る可能性が警戒されていることで、2月の独・仏・ユーロ圏の製造業・サービス業PMI速報値で景況感を見極めることになる。
欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1月25日分)では、利下げ開始時期が4月なのか、それとも6月以降なのか、バイアスを確認することになる。
ラガルドECB総裁は、先日の欧州議会での証言で、インフレ動向をみるうえで賃金データの重要性が増しているとしつつも、インフレ再加速リスクを避けるために依然として見極めが必要、と述べ、利下げ開始が6月以降になることを示唆していた。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0898ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:163.09円(ピポット・レジスタンス2)
・ポンドドル:1.2702ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンド円:190.47円(ピポット・レジスタンス2)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0767ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:161.51円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2507ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンド円:188.97円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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