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【見通し】ロンドン為替見通し=英データ発表後は、ECB高官の利下げ時期に関する見解を再確認

ロンドンタイムは序盤、複数の英経済指標発表が予定されている。前回の似通った組み合わせでの経済指標発表時は英国内総生産(GDP)や英製造業生産指数が小幅に予想を上振れた一方、鉱工業生産が前年比で予想より下振れてマイナスなるなどまちまち。直後のポンドの反応は限定的だった。

 ユーロについては昨日、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁がECBの早期利下げに慎重な姿勢を示したことが買い戻しを誘った。その後を受けた本日の各ECB高官発言への為替の反応を注視したい。主だったところではやはり17時からのラガルドECB総裁の講演が注目となる。同総裁は先日「利下げ議論は時期尚早がコンセンサスだった」と述べていた。

 NY入りを前にした21時からレーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストの講演も予定されている。やはり「次の一手は利下げだが、タイミングはデータ次第」と、利下げ開始時期について慎重な姿勢である点が直近の発言で確認されている。本日の各高官発言でユーロを再び押し下げる圧力は掛かりにくいとみる。


想定レンジ上限
・ポンドドル:13日高値1.2684ドル。
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の下限1.0828ドル。

想定レンジ下限
・ポンドドル:昨年11月22日安値1.2449ドル。
・ユーロドル:昨年11月3日安値1.0615ドル。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ