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【見通し】株式明日の戦略-自然体で3桁の上昇、あすはトヨタの決算に要注目

5日の日経平均は続伸。終値は196円高の36354円。2日の米国市場では、強い1月雇用統計を受けて10年債利回りが4%台に乗せるなど長期金利が大きく上昇したものの、決算を発表したメタやアマゾンが強く買われて3指数がそろって上昇。米金利上昇を受けて、ドル円は円安(ドル高)に振れた。

 これらの動きを好感して、寄り付きから200円を超える上昇。上げ幅を300円近くに広げて36500円に接近したところでは押し戻されて値を消した。しかし、上げ幅を2桁に縮めたところでは、36200円は割り込むことなく盛り返した。その後は36400円近辺では上値が重くなった一方、大きな失速もなく、36300円台を中心に落ち着いた動きが続いた。TOPIXが1月31日以来、3営業日ぶりに昨年来の高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆8300億円。業種別では不動産、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、海運、卸売、倉庫・運輸などが下落した。三井不動産が急伸。株主のエリオット・マネジメントが同社に対して約1兆円の自社株買いを要請したと伝わったことが買い材料となり、同業の不動産大手も連れ高した。半面、オリエンタルランドが大幅安。上述のエリオットに絡む観測報道の中に、三井不動産が保有する同社株式の売却要請も含まれていたことが売り材料となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1106/値下がり499。好決算に加えて米長期金利の上昇が追い風となったみずほFGが大幅上昇。本日の決算発表を前に三菱UFJに期待買いが入った。円安進行を手がかりにマツダ、日産自、ホンダなど自動車株に資金が向かった。上方修正、自己株取得、増配を発表した三越伊勢丹が急伸。3Qが大幅な営業増益となったパナソニックHや、証券会社が目標株価を引き上げた富士通など総合電機株の一角が非常に強い動きを見せた。

 一方、1:3の株式分割を発表した川崎汽船は、買いが先行したものの下落で終了。通期の純利益見通しを引き下げた日本郵船が3%を超える下落となった。下方修正や減配を発表した住友化学が昨年来安値を更新。今期の見通しが失望を誘ったIRジャパンが20.3%安と暴落した。米長期金利の上昇が嫌気されてアドバンテストやSCREENなど高値圏で推移していた半導体株が売りに押された。

 日経平均は続伸。高寄りした分、ローソク足では陰線を形成したが、頭打ち感もなく、自然体で水準を切り上げた。TOPIXがあっさり昨年来高値を更新してきたことは、先行きに対する期待を高める。先週は日テレHDの配当に関するリリースでテレビ局株全般に強い買いが入り、きょうは三井不動産に関するニュースで不動産株が軒並み高となった。このように特定の業種をまとめて買ってくる動きが出てくると、変化への期待が高まる要素のある銘柄探しが活発になってくる。

 あすはトヨタが決算を発表予定。足元ではグループ企業含めてネガティブなニュースが多いが、同社の株価は上場来高値圏で推移している。円高への警戒がやや和らいでいることは自動車株にプラスの材料。トヨタが日本株の上昇に弾みをつける役割を果たしてくれる展開に期待したい。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ