
中国の株式相場下支え策も支えとなる。中国証券監督管理委員会(CSRC)は28日、譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止すると発表した。市場に出回る貸株の量が減れば、未保有の株式を借りて売却する「空売り」を抑制する効果を狙った措置とみられる。
もっとも、買い一巡後は上値が重くなりそうだ。30-31日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。会合後にパウエルFRB議長が開く会見での発言内容を見極めたいとして、積極的な売買を見送る展開があり得る。
26日のNY株式相場は高安まちまち。弱い見通しが嫌気されたインテルが大幅安となりS&P500とナスダック総合が反落した一方、予想を上回る2024年通期見通しを発表したアメリカン・エキスプレスが大幅高となりダウ平均が続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ