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【見通し】ロンドン為替見通し=ECB、警戒は怠れないがハト派も利下げに前向きではなく無風か

ロンドンタイムは、欧州中央銀行(ECB)理事会で金融政策が発表となる。政策金利4.50%の据え置きが予想されているが、政策変更がなくても声明の言質や理事会後のラガルド総裁の発言から市場が利下げ時期を推し量って為替に影響を与える展開に注意したい。

 基本的にはタカ派傾向を持つドイツ出身のシュナーベルECB専務理事が「まだ仕事がある」として、警戒感を多少緩めつつあるものの依然として大きく利下げへ傾いてはいないだけでなく、ハト派とされるレーン専務理事兼チーフ・エコノミストも利下げは「近い将来ではない」としているため無風に終わる可能性がある。

 警戒しつつもECBのトピックをこなしながら、序盤に10-12月期米コアPCE価格指数や、前月や市場予想からの振れが大きくなることもある米耐久財受注額の12月分発表なども控えるNYベースでの動意に向かっていくことになるとみる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0981ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0784ドル前後で下支えとなりそうな90日移動平均線付近。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ