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【見通し】株式明日の戦略-大幅高で週間でもプラス、来週は中銀イベントと日米企業決算に注目

19日の日経平均は4日ぶり大幅反発。終値は497円高の35963円。18日の米国では台湾TSMCの決算を材料に半導体株が大幅高となったほか、投資判断引き上げのあったアップルが3%超上昇し、ハイテクグロース株が強い動きを見せた。

 この動きを好感して、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株が軒並み大幅高。指数は寄り付きから400円を超える上昇となり、35900円台に乗せた。高く始まった後は、36000円近辺での一進一退が続いた。上げ幅を600円超に広げる場面もあったが、36000円より上は重かった。一方、値を消しても35800円を割り込んだところでは切り返し、35900円台で推移する時間が長かった。500円近い上昇となったものの、終値では36000円をわずかに下回った。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆5000億円。業種別では精密機器、電気機器、金属製品などが上昇している一方、電気・ガス、ゴム製品、食料品などが下落している。サーバーワークスが後場急騰。米アマゾン・ウェブ・サービスが日本に巨額の投資をすると伝わったことで、恩恵を受けるとの見方から期待買いが入った。半面、中期5カ年経営計画の取り下げなどを発表したアルデプロが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり875/値下がり717。アドバンテストが8.2%高、ルネサスが7.6%高、東京エレクトロンが6.0%高、SCREENが5.9%高、やや甘かったレーザーテックやディスコでも3%台の上昇と、半導体株がお祭り状態。米アップルの大幅高を受けて、村田製作所、太陽誘電、ロームなど電子部品株に買いが入った。月次好調が確認できたヨシックスHDが急伸。今期の大幅営業増益計画を提示したAHCグループがストップ高比例配分となった。

 一方、一部メディアの報道を材料にTOYOTIREが急落。リスクオンの地合いの中、東電HDやJTなどディフェンシブ寄りの銘柄が売りに押された。前日ストップ安のさくらインターネットは売りが続いて8.8%安。3Q決算が失望を誘った光世証券や、自己株取得の終了を発表したアイザワ証券など証券株の一角が大幅安となった。

 日経平均は大幅上昇。終値(35963円)で36000円は上回ることができなかったが、後場に失速しなかっただけで十分ポジティブ。きょうは半導体株の強さが目立った一方で、値下がり銘柄も多かった。指数の水準は切り上がり、高値警戒感はくすぶるが、売りづらさも強烈に意識されている。大幅高となったことで5日線(35685円、19日時点)も上回った。今週のように下げても5日線近辺では底堅く推移できるようなら、調整はあっても値幅ではなく日柄になるとの見方が強まる。来週も同水準を意識した動きが見られるかに引き続き注目しておきたい。


【来週の見通し】
 堅調か。前半は22日(月)~23日(火)の日銀金融政策決定会合が注目イベント。ただ、今回は政策修正はないとみられており、無風通過であれば日本株には好影響が見込まれる。後半は25日(木)のECB理事会が注目される。欧米では中銀がいつ利下げに転じるかが焦点となっており、その手がかりが得られるかどうかで、債券や為替が大きく動く可能性がある。日米で決算に関するリリースが増える時期で、米国ではネットフリックス、テスラ、インテルなど、日本ではニデックやディスコなどの決算が注目を集める。発表企業のラインアップから、グロース株の値動きが大きくなるだろう。各種材料に一喜一憂することになると思われるが、今の日本株は非常に強く、基本的には好材料に対する買いの反応が強めに出てくると考える。決算発表前の多くの銘柄は売りづらくもあり、ある程度のボラティリティを許容しつつ、上値を追いやすい地合いが続くと予想する。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ