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【見通し】ロンドン為替見通し=米利下げ時期を探りながらの値動き続く

本日のロンドン為替市場でユーロドルは、先週末の12月米雇用統計後に作った上ヒゲ(5日高値1.0998ドル)と下ヒゲ(同日安値1.0877ドル)の中での推移が続くか。また上値には1.1008ドルに日足一目均衡表・転換線が位置しており、その水準も意識されそうだ。下サイドも昨日は一目・基準線1.0932ドルを下回ったところで下げ渋っており、下落するようだと同線を巡る攻防も注目される。

 為替市場は依然として、今年の米連邦準備理事会(FRB)による利下げ時期を探りながらの値動きとなっている。昨年末にかけて市場は早期の引き下げ開始を大きく織り込んでいたが、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や経済指標、金融当局者の発言を受けて先走る動きにブレーキが掛かってきた。「3月FOMCで0.25%利下げ」に対する金利先物市場の織り込み度は、昨年末の8割以上から現状は6割程度だ。

 欧州中央銀行(ECB)に対する短期金融市場の見方についても、3月利下げ観測がやや後退。ただし、4月前半に予定されている翌理事会での0.25%引き下げはほぼ確実視されている。一方、3月FOMCの次は5月であり、そうなるとユーロ圏が米国より先んじて利下げということもあり得そうだ。

 なお、本日は欧州序盤にドイツの11月鉱工業生産が発表予定(予想:前月比 +0.2%/前年同月比 -4.0%)。11月の遅行指標であるが、ユーロ圏で最大の経済規模を誇る国のデータでもあるため、結果には目を向けておきたい。昨日の同月製造業新規受注が前月比・前年比ともに予想より弱かったこともあり、鉱工業生産も下振れに注意が必要か。

想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.1008ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、5日安値1.0877ドル


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ