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【見通し】株式明日の戦略-米国株高を受けても大幅安、TOPIXが持ち直してくるかに注目

4日の日経平均は大幅続落。終値は200円安の33231円。1日の米国では、長期金利が大幅に低下したことを受けて、ダウ平均とS&P500が年初来高値を更新。しかし、日本株には為替がドル安・円高に傾斜したことがネガティブと受け止められ、寄り付きから3桁の下落となった。軟調スタートとなったことで序盤には見切り売りが加速して、一気に下げ幅を400円超に拡大。33000円に迫ったところで大きく切り返したが、33300円近辺までで戻りは一服した。その後は動意が乏しくなり、33100円~33200円レベルでのもみ合いが引けまで続いた。大型株のさえない動きが続く一方、グロース250指数は後場に入ってからも強い基調が続き、高値圏で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆3200億円。業種別では海運、不動産、小売などが上昇した一方、輸送用機器、鉱業、銀行などが大幅に下落した。セレスがストップ高。ビットコイン価格が4万ドル台に乗せるなど強い動きを見せたことから、暗号資産関連として買いを集めた。半面、シティインデックスイレブンスなどからコスモエネルギーホールディングス株を取得することを発表した岩谷産業が大幅安。コスモエネルギーも当発表を受けて売りに押された。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり699/値下がり907。バルチック海運指数の上昇を手がかりに川崎汽船が3%を超える上昇。米長期金利の低下を受けて、レーザーテックやSCREENなど半導体株の一角に買いが入り、ルネサスやTOWAなどがプラスで終えた。不動産株が全般強く、証券会社による目標株価引き上げもあった三井不動産や住友不動産が年初来高値を更新。カナモトは前23.10期の見通しを引き下げたものの、下落スタートから早々にプラス転換し、3%近い上昇となった。

 一方、円高進行を嫌気して自動車株が軒並み安。マツダや日産自などの下げが大きくなったほか、デンソーや豊田織機など部品関連などにも強く売られるものが散見された。米長期金利の低下を嫌気して、三菱UFJやみずほFGなど銀行株も軒並み安。米金利低下が追い風になると期待されたグロース株も、ソフトバンクG、アドバンテスト、ソニーGなど主力どころの銘柄が軟調となった。

 本日、スタンダード市場に新規上場したアスマークは、初値が公開価格を下回り、終値も初値を下回った。

 日経平均は米国株高を好感できずに3桁の下落。最近では珍しい光景ではなくなったが、輝きを取り戻しつつある米国株にまったく連動できない指数となりつつある。自動車株や銀行株の弱さが目立っているが、これらには売られる理由があった。むしろ、大型グロース株が米国の長期金利低下に好反応できていないことの方が問題。新興グロース株が一応受け皿にはなっている。ただ、資金の振り向け先がそこしかない場合、新興銘柄は無駄に値動きが荒くなり、早いうちに過熱感が出てくる展開も想定される。

 現状では米国の長期金利や為替動向に一喜一憂が続くと思われるだけに、日本株が全面高となる展開を期待しづらい。ただ、だからといって大きく下げるかというと、きょうも押し目では買いが入っている。さえない状況ではあるものの、時々意外高となって大崩れは回避するといった動きが続きそうだ。TOPIXが弱いながらも25日線(2344p、4日時点、以下同じ)に接近したところで、これを割り込むことなくローソク足では長い下ヒゲをつけている。この下には75日線(2326p)も控えているだけに、TOPIXの動きが良くなってくるかどうかに注意を払っておきたい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ