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【見通し】ロンドン為替見通し=基本的に動きにくい状態も、突発的な振れに留意

ロンドンタイムは序盤に10月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比横ばい)が発表となる。前回9月分は-0.2%と、事前予想の+0.4%に反して8月の+0.3%からマイナスヘ転じた。発表後のユーロは重く推移した。ただ、同時に発表された英9月小売売上高が予想を下回ったことを受けたポンドへ連れ安となった面もあったようだ。弱い独PPI自体への為替の反応は不透明。本日も独PPIの為替への影響は不確かで、限定的な動きにとどまるかもしれない。

 むしろ、米長期金利の動向が、対ドルでの欧州通貨の方向性を左右しやすいだろう。ただ、先週末に米10年債利回りは4.37%台と約2カ月ぶりの低水準をつけたものの、その後は週末のポジション調整の債券売り(利回りは上昇)でその日の利回り低下幅を帳消しにする動きとなった。今週は23日が米感謝祭の休場、24日も感謝祭翌日で米債券、そして株式・商品市場も短縮取引となるため、市場全般的にも商いは低調となる見込み。取引が薄くなりがちななか、ある程度まとまったフローが入って金利が上下に振れることなどに一応留意しつつも、基本的に動きにくい状態が続くとみる。欧州通貨ほか為替も動きにくいなか、突発的な振れをケアしつつNY市場の動き出しを待つ状態となりそうだ。


想定レンジ上限
・ユーロドル:8月11日高値1.1005ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0806ドル前後で推移している200日移動平均線。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ