
むしろ、米長期金利の動向が、対ドルでの欧州通貨の方向性を左右しやすいだろう。ただ、先週末に米10年債利回りは4.37%台と約2カ月ぶりの低水準をつけたものの、その後は週末のポジション調整の債券売り(利回りは上昇)でその日の利回り低下幅を帳消しにする動きとなった。今週は23日が米感謝祭の休場、24日も感謝祭翌日で米債券、そして株式・商品市場も短縮取引となるため、市場全般的にも商いは低調となる見込み。取引が薄くなりがちななか、ある程度まとまったフローが入って金利が上下に振れることなどに一応留意しつつも、基本的に動きにくい状態が続くとみる。欧州通貨ほか為替も動きにくいなか、突発的な振れをケアしつつNY市場の動き出しを待つ状態となりそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル:8月11日高値1.1005ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0806ドル前後で推移している200日移動平均線。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ