
今晩は金融政策の見通しを巡り寄り前に発表される米10月CPIが焦点となりそうだ。10月CPIは前月比+0.1%、前年比+3.3%とそれぞれ9月の+0.4%、+3.7%から減速が予想されているものの、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%、前年比+4.1%とともに9月から横ばいが見込まれている。市場では11月米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や弱い10月雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了期待が高まっているが、CPIが予想を上回る強い結果となれば、利上げ長期化懸念が再び高まることが警戒される。
今晩の米経済指標は10月CPIのほか、10月NFIB中小企業楽観度指数、10月クリーブランド連銀 CPIなど。このほか、バーFRB副議長の議会証言やジェファーソンFRB副議長、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にホーム・デポ、引け後にジョンソン・コントロールズなどが発表予定。(執筆:11月14日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ