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【見通し】株式明日の戦略-11月は月初から大幅高、三連休を前にもう一つ重要イベントを消化

11月に入り1日の日経平均は大幅続伸。終値は742円高の31601円。米国株高と円安進行に好反応を示して、大幅上昇スタート。序盤に買いの勢いが強まり、一気に上げ幅を700円超に広げた。31500円台に乗せたところで買いが一巡し、そこからは高値圏でのもみ合いが長く続いた。後場にはトヨタの好決算を確認した辺りで強含む場面はあったものの、動意は限られた。ただ、引けにかけてはスルスルと上げ幅を広げて、31600円台に到達。700円を超える上昇で高値引けとなった。マザーズ指数は全体株高の流れから取り残されており、買い先行から失速して1%近い下落となった。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆8300億円。業種別では輸送用機器、証券・商品先物、海運などが大幅上昇。下落は空運の1業種のみで、水産・農林や情報・通信の上昇が限定的となった。上方修正、増配、自己株取得を発表したトヨタが4.7%高。決算発表の前から期待買いが入っていたが、中身を確認して一段高となった。半面、上方修正、増配、1:5の株式分割を発表したソシオネクストは、序盤に買われる場面はあったものの、マイナス圏に沈むと下方向に勢いがつき、6.5%安と大きく値を崩した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1308/値下がり328。1Qが大幅な増益となったレーザーテックが7.8%高。村田製作所や三菱電機が決算を材料に2桁の上昇率となるなど騰勢を強めた。通期の見通しを引き上げたJTが連日で年初来高値を更新。上期決算や大規模な自己株取得の発表が好感されたワコムがストップ高となった。業種では川崎汽船など海運株や、三井住友など銀行株に強く買われるものが多かった。

 一方、下方修正を発表したアドバンテストが5.9%安。JALは上方修正や増配が好感されず売りに押された。住友ファーマや牧野フライスが決算を受けて大幅安。前期の着地が計画を下振れたM&Aキャピタルパートナーズはストップ安比例配分となった。一部メディアでビッグモーター同様の不正があったと報じられたIDOMは、会社からのリリースで値を戻したものの、ストップ安まで売られる場面があった。

 日経平均は大幅高。大幅ギャップアップスタートから場中も上げ幅を広げて高値引けと、非常に強い動きとなった。あすは三連休前で市場の空白が意識されるが、31000円どころか次の節目の31500円も超えてきたことで、底割れに対する警戒は大きく後退した。

 本日、米国ではFOMCの結果が公表される。今回は政策金利据え置きが濃厚とみられているが、再び5%に接近してきた米10年債利回りがどのような反応を見せるかが、大きな注目を集める。金曜3日には米10月雇用統計の発表があるため、米長期金利が大きく上昇した場合には雇用統計は強い警戒材料となる。逆に、米金利が大きく低下した場合には、雇用統計に対する警戒も大きく低下する。あすも指数の振れ幅は大きくなるかもしれない。ただ、国内は来週も決算発表が多い。米国株が暴落するようなことにならない限り、下に値幅が出たとしても押し目は拾われるだろう。米国株が大きく下げなかった場合には、売り方の買い戻しが急がれて踏み上げ的な上昇となる展開にも期待が持てる。日経平均はもう一段水準を切り上げて25日線(31468円、1日時点)を明確に上回っておきたいところ。そうなった場合には、底打ち感が鮮明となり、来週も好地合いが継続する公算が大きい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ