本日のロンドン為替市場のユーロドルは、経済指標では、10月仏消費者信頼感指数(予想:83)が発表されるが、マイナーな指標であるため、市場への影響は軽微だと思われる。また、要人の講演などの予定もないことで、中東の地政学リスクに警戒していく展開が予想される。
ユーロドルは、本日のNYカットオプションが1.0600ドル、1.0550ドル、1.0540ドル、1.0510ドル、1.0500ドルに控えていることで、中東情勢が悪化しなければ、1.05ドル台で値動きが抑制されると思われる。
昨日、イスラエルは、戦闘の次の段階に備えて戦場を準備するために、パレスチナ自治区ガザ北部にあるイスラム組織ハマスの標的を対象に限定的な地上戦を行ったと発表した。そして、イスラエルのガラント国防相は、条件が整えばパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が実施されると述べた。
中東の地政学リスクの最悪のシナリオは、ハマスを支援しているイランが参戦して、第5次中東戦争が勃発し、石油ショックが引き起こされることである。
石油ショックにより原油価格が急上昇した場合、鎮静化しつつあるインフレ率が再び上昇基調に戻るため、世界の中央銀行は再び金融引締めに動かざるを得なくなる。そして、原油価格の上昇は、世界の景況感を悪化させるため、リセッション(景気後退)への警戒感が高まることになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0609ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:159.92円(10/24高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0483ドル(10/6安値)
・ユーロ円:157.91円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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