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【見通し】株式明日の戦略-グロース株総崩れで大幅安、反転には米金利低下が必須

26日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は668円安の30601円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり325/値下がり1291。アドバンテストが6.9%安、ディスコが5.4%安、東京エレクロトンが5.0%安、レーザーテック4.2%安と半導体株が大崩れ。ソフトバンクGも4.2%安と弱さが目立っており、主力グロース株がたたき売られた。不動産株も米金利上昇に売り反応を示しており、三井不動産、三菱地所、住友不動産が大幅安。横河ブリッジHDは上期の見通しを引き上げたものの好感されず、8%を超える下落となった。

 一方、前日に新規上場したコクサイエレは、半導体株に強烈なアゲインストの地合いの中でも2.9%高。東電HDや関西電など電力株はディフェンシブ性を発揮して多くの銘柄が上昇した。3Q業績の好調が確認できた山崎製パンや、上期の利益見通しを引き上げた共同印刷が大幅上昇。上方修正と増配を発表したオルガノが14.2%高と急騰した。

 本日、グロースに新規上場した笑美面(えみめん)は、公開価格を大きく上回る初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回り安値引けとなった。

 日経平均はグロース株が総崩れとなって大幅安。24日、25日の上昇で地合い改善への期待が高まっていたが、一気に水準が押し下げられた。安値は30567円までで、30500円を割り込まなかったことは期待が持てる材料。きょう大きく下げた半導体株は、個別でみればチャート形状が著しく悪化した銘柄は少ない。レーザーテックなどは、ほどよく25日線まで調整が進んだようにも見える。あすは何事もなかったかのように強く反転する可能性もある。

 ただし、反転には米長期金利の低下が必須条件となるだろう。本日欧州ではECB理事会が開催される。米国では7-9月期GDP速報値や9月耐久財受注など注目度の高い指標の発表が予定されている。債券市場を刺激しそうな材料は多い。国内では決算発表が多くなることから、ここから先はきょうのようにグロースなら何でもかんでも売るような動きは出づらくなると考える。それでも派手な下げをみた翌日に、米金利が一段と上昇してしまうと厳しい。あす引け後に決算発表を予定している中には、キーエンス、信越化学、エムスリーなど金利上昇局面で嫌われそうな銘柄もいくつかある。日経平均はきょうレベルの下げがもう一段くると、3万円を割り込んでしまう。上がらないとしても現状水準で踏みとどまることができるかが注目される。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ