ロンドンタイムは、休場明けのNYやカナダなど北米市場のオープンを控えて、欧州通貨はドル相場の強弱を反映して上下しそうだ。中東情勢の緊張によるリスク回避の円買い傾向は尾を引いている感があるものの、リスク回避のドル買いは失速。米金融政策への思惑に呼応したドル軟化に左右されそうだ。
昨日、ローガン米ダラス連銀総裁は「米長期債利回りの急上昇は金融当局による追加利上げの必要性を減らす可能性がある」と述べた。同総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)における今年の金融政策決定の投票権を有している。
常に投票を行う連邦準備理事会(FRB)理事のジェファーソン副議長も「利回り上昇の引き締めへの影響に留意」「リスクバランスが改善する中、FRBは慎重に進むことが可能」と発言。ハト派的な姿勢を示した。
これらの見解を受けてNY休場明けの時間外取引の米10年債は4.62%割れへ利回りを低下させて動意を再開。米金利低下・ドル安の動きが対ドルで欧州通貨の下値を支えそうだ。
底堅い原油相場の動向を反映した産油国・資源国通貨上昇への連れ高も考えられる。ただ、リスク回避の円買いがクロス円の足を引っ張ったり、依然としてくすぶる地政学リスクへの懸念が買いをためらわせたりもしそう。これらの状況が混在して方向感を難しくするかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル:9月22日高値1.0672ドル。
・ユーロ円:日足一目均衡表・雲の上限158.03円
想定レンジ下限
・ユーロドル:4日安値1.0451ドル。
・ユーロ円:5日安値156.09円
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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