
今週はインフレ指標と発表がスタートする大手金融機関などの第3四半期決算に注目。先週金曜日に発表された米9月雇用統計は強弱まちまちとなったが、今週も金融政策の見通しを巡り、木曜日に発表される米9月消費者物価指数(CPI)や水曜日発表の米9月生産者物価指数(PPI)などの物価指標に注目が集まる。9月CPIの市場予想は前月比+0.3%と8月の+0.6%から鈍化が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と8月から横ばいが予想されている。前年比では総合が+3.6%、コアが+4.1%とそれぞれ8月の+3.7%、+4.3%から鈍化が予想されている。PPIは前年比+1.6%と8月から横ばい予想、コアPPIは同+2.3%と8月の+2.2%から伸びがわずかに加速すると予想されている。このほか、金曜日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が注目する10月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値も発表される。また、水曜日に公表される9月19-20日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも要注目か。今週からスタートする第3四半期決算発表は、金曜日にJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関やユナイテッドヘルス、ブラックロックなどが発表予定。このほか、ペプシコ、ドミノ・ピザ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、デルタ航空も今週決算を発表する。
今晩はコロンブスデーで債券市場が休場。米経済指標は9月雇用傾向指数など。このほか、バーFRB副議長、ジェファーソンFRB理事、ローガン米ダラス連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:10月9日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ