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【見通し】株式明日の戦略-反落し31000円も下回る、来週は不安定な地合いが続くか

6日の日経平均は反落。終値は80円安の30994円。

 プライムの値上がり銘柄数の多さからすれば上昇しても良さそうな日であったが、下落した上に31000円も下回った。戻り局面で5日線(31118円、6日時点)が抵抗となっており、5日の大幅高で底を打ったとまでは言い難い。

 先週の同欄では、値持ちの良かった銘柄が崩れたことで物色に変化が出てくる可能性を指摘したが、今週の業種別の動向を見ると、プラスは海運1業種のみで、食料品、証券・商品先物、ゴム製品、サービスなどが相対的に値を保った。一方、鉱業、石油・石炭、非鉄金属、鉄鋼、輸送用機器などが大きく下げた。弱い方は市況関連が嫌われており、トレンドが色濃く出ている。輸送用機器(自動車)に関しては、ドル円が150円台乗せでピーク感が出てきたことが警戒された。一方、パフォーマンスが悪くなかった方はトレンドがはっきりしなかった。バリュー株の弱さを受けて資金がグロース株にシフトするといった分かりやすい動きにはなっていない。唯一プラスの海運は、今年は全体が弱い時に買われることも多い。目先の物色は保守的に傾きそうな雰囲気がある。


【来週の見通し】
 波乱含みか。月曜が休場で立ち合いは4日。11日に9月開催のFOMC議事要旨が公表され、12日に米9月消費者物価指数(CPI)の発表がある。9月のFOMCでは年内あと1回の利上げが示唆されており、議論の内容はマーケットフレンドリーではないだろう。議事要旨がタカ派的と受け止められた場合には、CPIが弱めの結果であったとしても米国の長期金利の低下が抑制される可能性がある。国内では小売株などを中心に決算発表が多く出てくる。12日のファーストリテイリングの決算は大きく注目される。ただ、この辺りから3月決算銘柄の多くは手がけづらくなる。そうなると、指数は全面高か全面安かといった荒い動きになりやすい。SQ週であることも指数のボラティリティを高めそうで、週を通して不安定な動きが続くと予想する。


【今週を振り返る】
 軟調となった。10月相場に突入したが、日経平均は2日に米国の政府閉鎖回避などを好感して一時500円超上昇しながら、急失速して下げに転じた。これにより投資家心理が大幅に悪化。米10年債利回りが上昇基調を強めてきたことを嫌気して、3日は500円、4日は700円を超える下落となり、一時30400円台まで水準を切り下げた。米金利の上昇一服を受けて、5日は500円を超える大幅上昇。しかし、6日は三連休を前にリスク回避の売りに押され、週末値で31000円を下回った。日経平均は週間では3週続落となり、約862円の下落。週足では3週連続で陰線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、9月景気ウォッチャー調査(10/10)、9月工作機械受注、5年国債入札(10/11)、9月企業物価指数、8月機械受注、9月都心オフィス空室率(10/12)、オプションSQ、9月マネーストック(10/13)などがある。 

 海外の経済指標の発表やイベントでは、世銀・IMF年次総会(~10/15)(10/9)、米3年国債入札(10/10)、米9月生産者物価指数、FOMC議事録(9/19~9/20開催分)、米10年国債入札(10/11)、G20財務相・中央銀行総裁会議(モロッコ、~10/13)、米9月消費者物価指数、米30年国債入札(10/12)、中国9月生産者物価指数、中国9月消費者物価指数、中国9月貿易収支、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(10/13)などがある。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ