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【見通し】NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が68.61ドル安(-0.20%)と小幅に続落したものの、S&P500が0.02%高とわずかながら上昇し、ナスダック総合は0.22%高と小幅に反発。政府機関の閉鎖リスクや全米自動車労組(UAW)のストライキの影響などが懸念される中、米国債利回りの上昇が続いたことや、NY原油が年初来高値を更新したことが重しとなったが、エネルギー株やハイテク株の上昇がS&P500とナスダック総合の支援となった。引け後の動きでは弱い見通しが嫌気されたマイクロン・テクノロジーが時間外で3%超下落した一方、ルルレモン・アスレティカとの提携が好感されたペロトン・インタラクティブが時間外で約16%上昇した。

 今晩は引き続き神経質な展開か。足もとでの米国債利回りの上昇や原油高のほか、政府債務上限問題、UAWのストライキの影響などが引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。引け後にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が予定されているほか、翌日にはFRBがインフレ指標として注目する8月個人消費支出(PCE)価格指数の発表も控えており、発表される経済指標や米国債利回りの動向などをにらんで神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は4-6月期GDP確報値、新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売仮契約指数など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁、クックFRB理事の講演が予定されているほか、引け後にはパウエルFRB議長がディスカッション・イベントに参加する。企業決算は寄り前にカーマックス、アクセンチュア、引け後にナイキが発表予定。(執筆:9月28日、14:00)


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ