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東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックは上昇。ダウ平均は68ドル安の33550ドルで取引を終えた。米10年債利回りが一段と上昇して4.6%台に乗せたほか、原油価格が大きく上昇したことで、インフレ長期化が強く意識された。これを受けて一時300ドル超下落したが、深押ししたところでは買いが入り、引けにかけては下げ幅を縮めた。S&P500やナスダックも中盤は弱かったが、終盤にかけては持ち直した。ドル円は足元149円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて50円安の32100円、ドル建てが10円安の32140円で取引を終えた。なお、権利落ちに伴い、9月SQ以降、現物との間で発生していた価格のかい離は解消される。
配当落ちの影響が225円程度あり、これを踏まえるとCME225先物はほぼフラット程度のスタートを示唆している。序盤では配当落ちで水準が切り下がった銘柄を買う動きも出てくると思われる。ただ、米国の長期金利上昇に歯止めがかかっていない点は警戒材料。これに伴い為替もドル高・円安に振れているが、いよいよ介入が警戒される150円に接近してきた。徐々に手がけづらさが意識され、場中は値動きが不安定となって中盤以降は下押し圧力が強まると予想する。日経平均の予想レンジは31900円-32300円
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ