NYタイムは、先週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融背政策決定会合ほか多くの主要中銀金融政策発表イベントをこなした週明けであり、ドル相場の大きな動意につながりそうな経済指標の発表もないことから、ドル円は148円台で高止まったままとなるか。
特段の追加的な材料がなく取引が薄くなりがちななかでまとまったフローが出て上下するリスクにも一応注意したい。円買い介入への警戒感もくすぶるなか下方向へ振れるなら、先週末NYタイムの下押し水準147.96円前後を意識した148円付近がまずポイントになりそう。その下に日足一目均衡表・転換線147.75円がサポートとして控えている。
もっとも植田日銀総裁は先週末の日銀会合後の会見で「マイナス金利解除に対する距離感がすごく動いたというわけではない」と述べたほか、週明けの本日も「内需・消費・投資が弱いもとでは賃金・物価の好循環はなかなか考えにくい」と述べていた。内田副総裁も改めて「粘り強く金融緩和を続ける必要がある」と強調している。
市場で一部が前のめりになっているような金融緩和解除への思惑が一層高まりやすい状況ともいえず、追加的な材料が明確化するまでは基本的にドル高・円安の地合いが続きやすいだろう。週末29日に発表予定の注目インフレ指標である8月米個人消費支出価格指数・コア(PCEコアデフレーター)の数字などを待ちつつ、底堅く推移する展開を予想する。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、21日下落幅の倍返し149.60円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、日足一目均衡表・転換線147.75円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
読む前にチェック!最新FX為替情報
読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!
最新FX為替情報
- スプレッド
- 始値比
- H
- L