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【見通し】株式明日の戦略ー終盤に戻してプラスを確保、週間では8%近い上昇

19日の日経平均は7日続伸。終値は196円高の71250円。米国株高を受けて買いが先行。開始早々に上げ幅を800円超に広げて71900円台に乗せた。72000円の節目を超えられず押し戻されると、その後は失速。前日まで6日続伸かつ急ピッチの上昇が続いていただけに、高値警戒感が意識された。

 前場ではプラスをキープしたが、後場に入ると早々にマイナス転換。しばらく前日終値近辺でもみ合った後、13時を過ぎた辺りからは下を試しにいった。一方、500円超下げて70500円台に入ったところでは下値が拾われた。引けにかけては下げ幅を縮め、2桁の下落でクロージングオークションに突入。大引けにかけてまとまった買いが入り、プラスで終えた。プライムでは値下がり銘柄が多く、TOPIXは下落。新興銘柄が嫌われており、グロース250指数が2.9%安と大きな下落となった。

 東証プライムの売買代金は概算で14兆0600億円。業種別では非鉄金属、石油・石炭、鉱業などが上昇した一方、銀行、精密機器、その他金融などが下落した。証券会社が投資判断を引き上げたいすゞ自動車が大幅上昇。半面、同じ証券会社が投資判断を引き下げたSUBARUが大幅に下落しており、自動車株に明暗分かれる動きが見られた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり648/値下がり873。上方修正を発表したフジクラが、場中は値が付かずストップ高比例配分。古河電工もストップ高となるなど電線株買いが盛り上がった。キオクシアHDが12.1%高となり、10万円の節目を上回った。アドバンテストやKOKUSAIなど半導体株の一角が大幅上昇。自己株取得を発表したさいか屋が急騰した。

 一方、米国のコンサルティング大手アクセンチュアの株価急落が警戒されて、ベイカレントが大幅安。ソフトウェアやSaaS関連にも売りが波及して、NEC、富士通、野村総研、Sansanなどが大きく売られた。米国の長期金利低下を受けてメガバンクの三菱UFJ、三井住友、みずほFGが軟調。金価格の大幅下落を受けて住友鉱山が急落した。

 日経平均は7日続伸。上を試して失速し、そこから一時500円超下げたにもかかわらず、196円高(71256円)と3桁の上昇で終えた。クロージングオークションに入ったところでは100円弱下げていたので、なかなかの逆転劇。安値(70517円)が5日線(70185円、19日時点)を割り込んでおらず、心理的節目の70500円近辺で切り返しているのも印象が良い。今週は7万円超えを達成したが、乗せ方やその後の動きを見ても、天井感は感じられない。来週は7万円より上で値を固めることができるかが注目される。


【来週の見通し】
 堅調か。日銀金融政策決定会合とFOMCを大きな波乱なく消化したことから、一定の安堵感が相場を下支えする公算が大きい。国内では6月日銀金融政策決定会合の主な意見が公表されるほか、6月東京都区部消費者物価指数の発表があり、次回以降の利上げ時期を探る材料として注目される。米国では経済指標の発表が多く、長期金利や為替には多少神経質になると思われる。ただ、日経平均は今週強い上昇で7万円を超えてきたことから、下げる場面があっても押し目買いは入りやすい。米国では24日にマイクロン・テクノロジーが決算発表を予定しており、これがAI関連の買いを刺激する展開も期待できる。弱材料には耐性を示し、買われる際に強い動きを見せることで、足元の上昇基調が継続すると予想する。


【今週を振り返る】
 大幅高となった。米国とイランが戦闘終結で合意したと伝わったことから、週明け15日の日経平均は3000円を超える上昇。この日に69000円を上回ると、16日は日銀の利上げ決定を受けた後に一時7万円を上回った。17日は売り先行から切り返して3桁の上昇。18日は前日の米国株がFOMCを消化して下落したにもかかわらず1151円高と4桁の上昇となり、終値で7万円を上回った。19日は高く始まった後に一時大きく下落したものの、急速に戻してプラスを確保。19日まで7日続伸と強い動きを見せた。日経平均は週間では約5230円の上昇となり、週間の上昇率は7.9%と高水準。週足では5週連続で陽線を形成した。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ